以前ストリートミュージシャンが稼げる国で紹介した様に、ヨーロッパを路上演奏をしながら半年間ヨーロッパにいたんですが、「タランタ/タランテッラ,ピチカ」(Taranta/Tarantella、PIzzica)というイタリア南部プーリア(Puglia)の伝統音楽を学びたくて、行ってきました。
タランタ
有名な曲は、イルバロディサンビートという曲で、作者はヴィニチオ カポッセラです。(il ballo di san vito by vinicio capossela)
タランタとはタランチュラのことで、コンセプトは、タランチュラに噛まれて痙攣したりし、最後は毒が回って失神するというものです。
ちょっとサイケデリックでかっこいいでしょ?
もともとこの曲を知るきっかけは、ジャムセッションの時にイタリア人がこれを弾き出して、かっこよかったので演奏後にこの曲の詳細を聞きました。
イタリア南部に行けば、どこででもこの音楽を聞けると言われたので、イタリア南部のガリポリ(Gallipoli)という観光地の近くに家を借りて、6週間ほど過ごしたんですね。
主な構成楽器は、アコーディオン、ギター、tamburello basco(特殊なタンバリン)とダンサーです。
ちなみに曲が終わる時は、なんとなくの感覚か、目で合図して終わります。
ギター自体は主に2コードで、独特のストロークをしてひたすら弾きます。
彼ら曰く、時々1曲が20分近くなることもある、とのこですが、腕が疲れますね。こんなに長く弾くと・・・
ピチカ
タランタと似た曲調でピチカ(Pizzica)といものもあります。
伝統的には、ピチカは男と女の愛を表現するダンスで、女性は色々な男性と踊ってみて、心を奪われた男性に赤のスカーフを渡します。
la notte della taranta
タランタの夜(la notte della taranta)というフェスティバルが毎年8月に行われ、私がいた2016年は、たしか2週間ほどあっていました。
1998年に始まったのですが、過去に4回だけイタリア以外の国で行われたみたいです。
このフェスティバルはすごく面白いですよ。この期間は、ピチカやタランタをやっている人が大勢来て、ここの町やあそこの町で演奏しているので、機会があればこの期間を狙ってイタリアに行ってみてください。
La Notte della Taranta 2018 – YouTube
最後に
実際はここプーリアにタランタ音楽を学びに行ってのですが、ギター自体はシンプルで、知識がいらなかったので学ぶことはあまりなかったのですが、この演奏の雰囲気や、楽しんでる感が強く伝わり、音楽は技術じゃなくハートだなって思いましたね。
ちなみにプーリアは他のイタリアの都市に比べると、断然に安いので、長期滞在や、リタイアした後の移住地にぴったりだと思います。
皆さんも機会を作って、是非行ってみてください。
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