さて最近は、レッスンディミニッシュコードや「ドミナントコードの使い方」に焦点を当てて書いてきましたが、今日はコードの成り立ちについて書いていこうと思います。
コードの作りを理解したら、アドリブ演奏の幅も広がるし、音楽をもっと理解できるようになるので頑張っていきましょう。
1-4-5って?
ちなみに、ジャムセッションをしている時に、「12バー ブルース Aの1−4−5」とか言われたことありませんか?
意味は、12小節が1コーラスのキーAのブルースと言う意味ですが、これを初めて言われた時は、頭にクエッションマークがたくさんでてきました。
周りを見ると、みんな理解しているみたいで、「オッケー」なんて言って演奏始まるし。。。
取り残されない様になんとか弾きましたが。。。
この1−4−5だったり、ジャズでよく見る2−5−1っていうのは「その曲のキーからみたコード進行」なんですね。
では、下の度数表を見て行きましょう。これはフレットボードの一部を数字化したものです。
今は1がA 3がC# 5がEのAメジャーコードとしてみて下さい。
自分のギターを使って見て、1を6弦の5フレットAに持って行くとわかりやすいと思います。
- A
- B
- C#
- D
- E
- F#
- G#
こうなりますよね?
これを先ほどの1−4−5に当てはめていくと、1がA ー4がDー5がEとなりますが、これは単音を書いただけなのでコード進行に直すと、こうなります。
キーA
ブルースで1−4−5と言えば通常はAーDーE7もしくはA7ーD7ーE7で弾きます。
ジャズで1−4−5だとAーD△7ーE7、2−5−1だと、Bm7ーE7ーA△7です
<ブルースとジャズでコードが若干変わるのは、曲のフィーリングによります。ブルースでジャズコードを使うと、ジャズっぽくなるので雰囲気が壊れるからです>
ここで、キーAでなぜ2度がBで5度がEなのかはわかっていただけたと思いますが、じゃあなぜBm7?なぜE7?
この2−5−1で、2はBm7だったり、5はE7というのはダイアトニックコードに沿ったものです。
ですので、ダイアトニックコードを知っていたら、知らない曲でも大体のコード進行が予想できて、セカンドコーラスの時には曲の進行コードがすべてわかっている状態になれます。
ダイアトニックのレッスンは「ダイアトニックコード表と一覧」で詳しく解説しているので、こちらもどうぞ。
例えばAメローAメローBメロで曲が一巡したとします。最初のA-A-Bがファーストコーラス(最初のコーラス)で次のA-A-Bがセカンドコーラスです
ではキーCで見て見ましょう
(1をCとして見て下さい)
キーAの時の2−5−1はBm7ーE7ーA△7ですが、当然キーがCに変わるとDm7ーG7ーC△7と変わります。
ですので、ジャムセッション中に1−4−5などの説明があった場合は、上の図を思い出して対応しましょう。
ちなみに、他にも#5だったり、#11などの音も上記しているので、これも一緒に覚えていると先々便利です。
どこに何があるかを知っていたら、分からないコードが出てきても自分でコードを作って弾けますので、基本的に分からないコードというものは無くなります。
コードの作り、成り立ち
さて上記の度数を参考にコードの成り立ちをみていきます。
まず、Cメジャーコードというのは3和音の1度3度5度で成り立っています。これはどのコードでも同じで、3〜5和音でほとんどのコードは成り立っています。
例えばDメジャーは、Dの1度3度5度です。
マイナーコードは3度がマイナー3度になるので、Cm7であれば、1度 m3度 5度 7度の音(C,Eb,G,Bb)です。
コード表って必要ないんですよね、本来は。。。というのも、コードが全てを語っているからです。
例)C7b13ってコードが来たとします。C7は知ってる方多いと思いますが、b13ってわかりますか?
先ほど言った様に、b13がどこにあるか分かればいいだけで、b13は言い換えると#5。5度の音が1フレット前に動いただけって考えると分かりやすいかもです。
で、こうなります (1をCとして見て下さい)
例)C79…Cの1、3、5度(CEG)に7度(Bb)と9度(9度は2度と同じD)
例)C69…Cの1、3、5度に6度(A)9度(D)
コードの成り立ちは上図に全てが書かれているので、全てのポジションの名前・数字を覚えましょう。
またジプシージャズには欠かせない「ギター初心者〜中級者におすすめ!ダイアトニックコード表と一覧 」も一緒にどうぞ
練習方法
どこでもいいので一音押さえてください。で、この音がルート音(一度)のときの3度、5度を探してください。
この方法で次々に音を変えて3度、5度、6度などの音を探して見てください。
1−2週間もしたらどこになにがあるかすぐに分かるようになりますので、頑張りましょう。
今回のレッスンの応用編として「コードの作り方」もどうぞ。