今回はスペイン語圏では最も有名な曲の一つである、Besame mucho(邦題 ベサメムーチョ/もっとキスして)を練習しましょう。
メキシコの曲なんですが、南米やスペインでは知らない人はいないってくらい有名で、ジプシージャズでもよく弾きます。
進行はシンプルで、ジプシージャズの進行と似た動きですし、以前のレッスン「ジプシージャズな雰囲気のバンド」でも紹介したので、やりやすいと思います。
ベサメムーチョ コード
まずは練習動画をどうぞ。
コードの押さえ方です。
リズムギター・コード
コード進行で注目して欲しいのは、10、16、20小節目のG7です。
これはジャズでよく使われる動きです。
例えば、9−12小節のコード進行ですが、これはG G Cm Cmでもいいのですが、Cmから見たGは5度の音なので、G7にしたら聞こえがいいのでそうしました。
詳しい理論は、「コードの作り・成り立ち」や、「ダイアトニックコード表と一覧」をどうぞ。
[box06 title=”例)Dm -Gm -Cというコード進行”]Dm/D7 – Gm/G7 – Cに変えてもOK[/box06]リズムギターのパターンは、曲を通してこんな感じなので、最初の4小節をピックアップしてみていきましょう。3連譜のXが付いているところは、コードを軽くミュートしながら1音1音意識しながら弾いてください。
注)2小節目のGmから3小節目のCm7に行くときに、違うコードを使っていますが、これはジプシージャズの典型的なコードプログレッションなので、そのまま覚えてください。
リズムギターアドリブ練習・All of meでも同じ動きのレッスンをやっているので、参考にしてください。
ちなみに今回の曲はラポンプで弾かなかったですが、当然そちらで弾いてもOKです。
私はこの曲を弾くときは、ボーカル付きが多く、このリズムで弾くことが多かったので、コチラを紹介しただけですので。
ラポンプの練習は「ラポンプをマスターしよう」をどうぞ。
ソロギター
Bメロのオクターブ奏法は、低い音をピックで、高い音を中指で弾いていますが、大きく音を出したいときは、カッティングの様にしてピックのみで弾きます。
ベサメムーチョ ジプシージャズ・アドリブソロ
ソロは、メインメロディーも入れつつアドリブプレーズも入れてやってみました。
ベサメムーチョはジプシージャズだけじゃなく、ジャズやラテンミュージックをやっている人とも弾く機会が多いので、ぜひマスターしましょう。
ソロを簡単に説明すると、所々で6度の音を強調したり、ドミナントコードでb9の音を使ったりして強調しているので、耳が慣れていないと変な音に聞こえるかもしれませんが、典型的なジプシージャズのテクニックなので皆さんも使ってみてください。
あと、ちょっと無理やり感がある部分もありましたが、ジプシージャズのフレーズをかなり入れたので、完コピして自分のソロに組み込んで弾いてみて下さい。
また、こちらのbei mir bist du schon リズムギターとソロギターの練習も弾く機会が多いので、ぜひどうぞ。