今回は、「Django’s tigerのレッスン」に出てきた、エンクロージャーの練習をしましょう。
これはジプシージャズでよく使うテクニックなのですが、ジャズでエンクロージャーと呼ばれているテクニックで、私は名前があるなんて知りませんでした。だって、ジャンゴが使っていたフレーズなので使っていただけで、名前なんて気にしたことがなかったですね。
ちなみにエンクロージャー(Enclosure)とは日本語で「囲い」という意味で、目的の音を囲んで弾いているからこの呼び名なんですね。
何はともあれ、どんなものかやってみましょう!
エンクロージャー Key-G
上の画像で赤丸をつけたのですが、これらはコードトーンです。Gメジャーの構成音である、1度G、3度B、5度Dです。
最初の小節のリフを見てみると、A-G-F#-Gなのですが、Gを囲うようにAとF#を使っています。
1度・5度のエンクロージャーは、2フレット後の音ー目的の音ー1フレット手前の音ー目的の音ですが、3度の時だけ、1フレット後の音ー目的の音ー1フレット前の音ー目的の音ですので、運指をこのまま覚えて使ってください。
Gmの場合
マイナーキーの時は、曲のキーによって変わるので2つ紹介します。スケールのことは
ドリアンスケール
エオリアンスケール
ドミナント(7th)コード
7thコードの時のエンクロージャーは、メジャーと同じものを使うことが多いですが、他にも色々パターンがあるのでいくつか紹介します。
まず最初に基本となる運指です。
次は、ルート音のGを抜いたもの。
最後は、曲のキーがマイナーで、ドミナントコードからマイナーコードに行く時に使える運指です。
深いことを言うと、上記のように曲のキーによって使う音が変わる時もあるので注意してください。ただ、基本は紹介している通りの運指で大丈夫です。
また、Bossa Doradoのアドリブレッスンで、上記のエンクロージャーを使っているので、聞いてみてください。1分36秒からの数小節です。
ちなみに、ジプシージャズを始めたばかりで、ジプシージャズの必須アイテムを持ってない人は、是非「ジプシージャズの必須アイテム」を読んでください。ピックや弦をジプシージャズ用に変更するだけで、すっごく音が変わりますよ!
最後に
ぜひこのテクニックをマスターして、自分のアドリブソロにこのフレーズを入れてみてください。
当然、メジャーキーもマイナーキーも大切ですが、ドミナントコードはジプシージャズにとってすごく大切なので、頑張って練習してください。
こちらの「7thコードのスケール・アルペジオ」、「ディミニッシュコード・スケールをマスターしよう」もぜひどうぞ。
全てのレッスンは、こちらの「ジプシージャズギター練習方法の全て」よりチェックできるので、ぜひどうぞ!